宇都宮市創造都市研究センターは、2024年度の4大学連携オリジナル講座:CLU(Cooperative Lecture for Utsunomiya Creative Research Center)全15回の講義を終了しました。
この講座は、栃木県内の高等教育機関の連携組織である「大学コンソーシアムとちぎ」の連携講座として提供されており、栃木県内の大学生に向けて広く開講されたものです。各講義は、4大学(宇都宮共和大学、作新学院大学、帝京大学UC(宇都宮キャンパス)、文星芸術大学と行政(宇都宮市役所)とが連携して、講師を務めました。
講義名は、デジタルコンテンツマネジメント論で、2単位となっており、2025年2月7日(金)、デジタルコンテンツのビジネス展開(作新大)の講義で終了となりました。
第1回目、第2回目は、宇都宮共和大学にて行われ、第2回目は、宇都宮市役所から講師をお招きし、「行政による情報化(ICT活用)施策の現状と将来」のテーマで、また、共和大学からは、「オープンデータ(DC)活用による市民生活の活性化」のテーマでの連携講義となりました。第3回目は文星芸術大学において「DCとクリエイティブアーツ概論、DC制作成果発表」のテーマで、第4回目は帝京大学UCにおいて「DCとクリエイティブアーツの制作演習と成果発表」のテーマでの講義となりました。
第5回目である最終回の講義は、「デジタルコンテンツをビジネスとして展開するには」、とのテーマに沿って、各受講生たちがグループディスカッションを行い、その成果である会社設立のアイデア構想とビジネスへの有効性について発表しました。
これらの内容は、起業の趣旨を理解しながら、各自が考えた創業の構想をビジネスとして展開するためのビジネスアイデアです。4グループに分かれ、各グループごとに新たな会社を考案し、アントレプレナーとして、ユニークな名前を付けた会社を創立しました。それぞれのグループは、創業目的、人事、設備、売り上げなどを含めた事業展開構想、創業した企業の社会的貢献など、DX時代を背景にしたビジネスモデルを考え、その成果をプレゼンテーションにより全員に公開し、全員で議論し、創業企業のブラッシュアップを図りました。このインタラクティブな授業を通して、最終的な目標である、創造都市への貢献を目指した知識修得とその方法を学びました。
この講義を通して、受講生たちは、特徴ある4大学の学生仲間との触れ合いを楽しみ、またグループディスカッションを通じてコミュニケーションの重要性を学びました。また同時に、自分の思いを的確に伝えるプレゼンテーションテキストを作成するコツ、そして、効果的なプレゼンテーションの方法も学びました。
この連携講座を通して、学生たちは、郷土:宇都宮地域の発展に寄与できる人材育成の重要性と、これを牽引するビジネス創業を視野に入れて活躍する展開と希望を学ぶことができました。
写真 連携大学におけるCLU講義の様子、講義を終えての全体集合写真、ディスカッションとプレゼンテーションの様子