当センターは、3月18日(金)に宇都宮共和大学宇都宮シティキャンパスにて「地域活性化研究プロジェクト班会議」を開催しました。
この会議は、当センターが目指す創造都市うつのみやの実現を具体化するうえで、学生と当センターの加盟組織とで事業の企画・運営を行うものです。
この日の会議では、行政・団体・企業等の方々にご出席いただき、4大学連携の学生ゼミである「アントレプレナー研究グループ」に参加する宇都宮共和大学、作新学院大学、帝京大学宇都宮キャンパス、文星芸術大学の学生8名から、2020年9月より進めてきたこれまでの活動報告をいたしました。
●A班「とちぎ学生・若者チャレンジ応援事業」
A班では、若者にアントレプレナーシップを醸成するためには、まずそのような意識を持たない若者に対して、主体性を高めるようなコミュニティづくりが必要と考えました。そこで宇都宮市内のNPO法人や寺院の住職の方に講師役を依頼し、高校生、大学生、専門学校生を対象とした主体性や自己理解の増進をめざす「チャレン寺Uコミュニティ」というイベントを2021年11月から2022年1月まで計5回開催したことが報告されました。
この会議の参加者からは、宇都宮市内での若者が集えるような居場所づくりの必要性などについて質疑がなされました。
●B班「宇都宮をスマートで創造的な街にしよう ~LRT×路線バスオリジナルアプリの開発~」
B班は、2022年後半に宇都宮市と芳賀町で開通が予定されているLRT(次世代型路面電車)を念頭に置いた公共交通の乗換アプリの実践活動が報告されました。スマートフォン向けアプリの画面デザイン、システム構築、時刻表データ収集などすべてを学生が実行し、試作品が完成したことが伝えられました。
この会議の参加者からは、「バス停名称がわからなくても施設名などで検索できないか」、「SNS上の宇都宮の情報を収集し、アプリ内に表示するとより宇都宮都市圏に特化した独自性のあるアプリになる」などのアドバイスをいただきました。
●C班「田川活性化プロジェクト ~昼は楽しく夜の明るい文化・創造都市宇都宮~」
C班は、JR宇都宮駅西口至近を流れる河川沿いの空間をイベント会場として利活用することで、地域の賑わいづくりを目指した活動が報告されました。田川に架かる幸橋の橋脚に学生が創作した短編映画を投影する「田川ブリッジシアター」、4大学やその系列高校また地域の飲食店が出店した「学店マルシェ」を実践したことで、このような地域活性化のためのイベントを実行するための行政手続きや地域との連携体制の構築が課題として浮上したことを説明しました。
この会議の参加者からは、「自分たちが行いたいイベントをする前に、清掃や川砂除去活動から取り組んで地域に入っていったプロセスは適切である」、「行政手続きの簡素化は市としても改善していくよう意識していかなければならない」、「今後はどのようなイベントを企画しているのか」といった前向きなご意見をいただきました。
学生からの真剣な活動報告に対し、 予定時間を超過しつつも多数のご意見、改善案、また地域として取り組むべきことなどさまざまな観点からコメントがありました。
1年以上にわたって進めてきたアントレプレナー研究グループは、この会議をもって一区切りとなります。今回の活動を経験した学生たちが将来宇都宮市の更なる発展のため活躍してくれることを願うばかりです。コロナ禍ではありましたが、学生の活動に多大なご理解、ご協力を賜りました関係各位に当センターより、改めて厚く御礼申し上げます。
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1枚目:発表中の会場の様子 2枚目:C班の発表 3枚目:B班の発表 4枚目:A班の発表