1月20日にオリオンACぷらざ(宇都宮市オリオン通り)にて、地域活性化研究プロジェクト事業(アントレプレナー研究グループ)第4回研究会議を開催しました。この活動に参加する学生12名が出席しました。
この日は、株式会社エンターテイン代表取締役の常川朋之氏とならでわ株式会社代表取締役の大塚拓也氏を講師としてお迎えし、「起業に必要なマインド、栃木県内での起業の実践例」と題してご講演いただきました。また、宇都宮ベンチャーズ加盟企業の皆様にもご協力いただきました。
常川氏からは、起業家になるまでのご自身の経験を紹介されたのち、起業に向けての視点を多数紹介いただきました。哲学者であるサルトルの言葉「実存は本質に先立つ」を引用されながら、人は生まれもって役割を与えられているわけではなく、社会と積極的に関わることで自らの役割を見つけられること、また起業家には「vision型」、「pain型」、「product型」の3つのタイプがあることなどを具体例とともにお話しされました。
次に、「イライラしていること、困っていること」をテーマにグループを組んでワークショップを行いました。まずイライラしていること、困っていることをふせんに各自で書きだしました。その後、グループの中で皆が共感する最もイライラしていることを選び、発表しました。「朝気持ちよく起きられない」、「朝起きると髪がぼさぼさになっている」、「ひらめいたアイデアをメモするのが面倒なので手軽に記録できるようにしたい」といったイライラが出されました。こうしたイライラの背景や構造を考えると、起業につながることがあると常川氏は説明されました。
大塚氏からは、自社で開発された「ODOLL」というiOS向けの自宅でのフィットネスを行えるアプリをご紹介いただき、このアプリの実現までの過程についてご説明いただきました。学生からは「アプリの宣伝はどうやっているのか」、「機械学習用のデータはどのようにして入手されたのか」など大塚氏に多数質問がなされ、大塚氏はご自身のご経験をもとに、学生に1つ1つ丁寧に回答いただきました。
今後も3月まで月1回程度の頻度で活動を進めて参ります。
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常川朋之氏、大塚拓也氏によるご講演の様子、(1・2枚目)、ワークショップの様子(3・4枚目)